2010年11月6日土曜日

GeForce 8200チップセットの3DパフォーマンスをAMD 780G

GeForce 8200のブロックダイヤグラム
 DirectX 10世代のグラフィックス機能統合型チップセットとして,NVIDIAから2008年1月6日に発表されたのが,「GeForce 8200 mGPU」を搭載する製品群だ。ハイエンドの「nForce 780a SLI」チップセットから,ローエンドの「GeForce 8200」チップセットまで,全ラインナップに「mGPU」(Motherboard GPU)=グラフィックス機能が搭載されるとして注目を集めたので,憶えている読者も少なくないだろう。

 ……あれから3か月。ようやく一部マザーボードベンダーからGeForce 8200 mGPUベースのマザーボードが登場するに至った。今回は,BIOSTAR MICROTECH(以下,BIOSTAR)製の「TF8200 A2+」(以下,TF8200)を店頭で購入してきたので,ひとまずはパフォーマンス速報として,最も基本になる3D性能をチェックしてみたいと思う。

TF8200 A2+
メーカー:BIOSTAR MICROTECH
実勢価格:1万3000円前後(2008年4月17日現在)


チップセットはHybrid SLIをサポートも

現時点では対応ドライバが存在せず


GeForce 8200 MCP。刻印はMCP78S-A2だ
 詳細は1月のレポート記事を参照してもらえればと思うが,簡単にまとめるなら,GeForce 8200は,AM2+パッケージのAMD製CPUと,DirectX 10(Direct3D 10),PCI Express 2.0インタフェースをサポートする,NVIDIA初のグラフィックス機能統合型チップセット(の一つ)である。グラフィックス機能はチップセットと型番が同じGeForce 8200 mGPU。「GeForce 8200グラフィックス機能統合型チップセットのグラフィックス機能=GeForce 8200 mGPU」だ。
 チップセット構成はGeForce 8200+nForce 730aとされるが,実際は1チップ。TF8200のノースブリッジには,GeForce 8200の開発コードネームと目される「MCP78S」の文字が刻まれている。

GPU-Z実行結果
 GPU情報表示ツール「GPU-Z」(Version 0.1.9)によればストリーミングプロセッサ数は16基で,これはdGPUのローエンド「GeForce 8400 GS」と同じ。TF8200の仕様が標準的なのかどうかは断言できないが,コアクロックは500MHz,シェーダクロックは1.2GHzとなっている。
 また,GeForce 8200 mGPUベースのチップセットに共通する機能面の目玉としては,「Hybrid SLI」が挙げられよう。Hybrid SLIは,下に挙げる2要素で構成されている。

  • GeForce Boost:対応するローエンドGPUとの組み合わせにより「mGPU+dGPU」(dGPU:Discrete GPU,単体GPUを意味する“NVIDIA語”)構成でのNVIDIA SLI(以下,SLI)を実現
  • HybridPower:3DゲームをプレイするときはdGPUを使ってパフォーマンスを最大限に発揮し,一般的なWindows操作時はdGPUの電源をオフにしてmGPUを使うことで消費電力と動作音の低減を実現

 冒頭で述べたように,GeForce 8200チップセットはローエンド向けだが,イメージとしては,DirectX 10世代グラフィックス機能統合型チップセットとして市場で先行する「AMD 780G」と似た存在と理解しておいて問題ない。GeForce 8200とAMD 780Gの主な違いは表1のとおりだ。

※1 実際のメモリ容量はマザーボードによる
※2 GPU-Z実行結果による

 もっとも,現時点でHybrid SLIをサポートするドライバ――BIOS側の対応が必要となる可能性もゼロではないと思われるが,なんとも言えない――は公開されておらず,検証できない。そのため本稿では,GeForce 8200チップセット(≒GeForce 8200 mGPU)単体の3D性能を,AMD 780Gと比較するに留める。Hybrid SLI周りについては,ドライバの公開後,あらためて検証したい。


3+1フェーズ仕様? のTF8200

ASUS製AMD 780Gのベンチマークデータと比較


8ピンの補助電源コネクタを持つ電源部。VRDコントローラは「ISL6312」だった
 TF8200は,チップセットと電源部をつなぐヒートパイプが外観上の特徴となっているが,取り外すと3+1フェーズ仕様らしき電源部が見える。拡張スロットはPCI Express 2.0 x16 ×1,PCI Express x1 ×2,PCI×3だ。電源部にほど近い白いスロットは,マニュアルによるとDVI-Iのアダプタを差すためのものだそうだが,マザーボードの製品ボックスにそれらしきアダプタは用意されていない。

ヒートパイプ近くの白いスロットは,一見PCI Express x1だが,よく見ると天地逆に実装されている。対応アダプタは国内で販売されるのだろうか……?
POST状態を示すLEDを,メモリモジュールとグラフィックス用に二つ用意している。動作時に二つとも点灯していれば問題ない。点滅/消灯はNGだ

CPUソケットをはじめ,全体的に“端へ寄った”レイアウトだ。奥行きの短いPCケースでは,ケーブルの配線に少々難儀するかもしれない
デジタルYCbCr&RGB(HDMI)またはデジタル/アナログRGB(DVI-I),アナログRGB(D-Sub)の2系統出力に対応する外部インタフェース

 さて,今回は速報ということで,TF8200のスコアを,2008年4月15日のレビューでお届けしたASUSTeK Computer製AMD 780Gマザーボード「M3A-H/HDMI」(以下,M3A-H)のスコアと比較することにしたい。そのため,解像度は800×600/1024×768/1280×1024ドットの3パターンとし,アンチエイリアシングや異方性フィルタリングを適用しない「標準設定」のみでの検証となる。
 また,4Gamerのベンチマークレギュレーション5.2をベースとしたテストは「3DMark06 Build 1.1.0」(以下,3DMark06)
引用元:RMT(リアルマネートレード)専門サイト『RMTワンファースト』

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